連休前日、訪問看護師さんから電話があった。

「じっと寝ているので、便が出にくくなってます。

処方された下剤を必ず飲ませてくださいね。　必ずですよ！

連休中は糞闘（！）してください。（キッパリ）」

そうだ、ヒトは快食・快眠・快便でなければならぬのだった。

休みだろうと、平日だろうと、常に快食・快眠・快便だっ！！

確かに母のお腹には　たくさん詰まっている。

そこでへろりんさんは覚悟したのであーる。

連休はどこにも行けないので、ひたすら母の快食・快眠・快便のために

過ごすのだ。

これが　今年のへろりんさんの連休の正しい過ごし方だーーーーっ！（苦笑）

で、4月29日から始まった休日は、ものすごい香りに包まれつつ

過ぎている。

そんな中、昨日は客があり、母はお土産の柏餅を1個・2個と食べ

さらにショートケーキもペロリ。　

おなかがスッキリするとまた一層食欲が増すらしい。

今は　痛みがだいぶなくなったらしく、お箸・スプーン・五本指を駆使し

すごい勢いで快食である。

水曜日は母のテルマエロマエ。（へろりんさんはそのために休む！）

しかし　いつも「きょうはお風呂ね。」と言うと

母はダダをこねるのである。

「入りたくない、もうやめてくれ。」

そうだった、以前から実家の風呂は天然温泉だったのに

母は風呂嫌い。なぜだー？

今朝は　「なんで風呂に入るのか？」と質問攻め。

「　お風呂に入らないと不潔でしょう？」

「不潔ってなんだ？」

「不潔って、体が汚れてかゆくなったりすることよ。

　お風呂に入って清潔にしなけりゃね。」

「清潔ってなんだ？」

ＯＨ！　まさか　不潔清潔談義になるとは・・・・。

とはいうものの、お兄さん、お姉さんにテキパキキレイキレイに

してもらったら　なんだか満足そう。

そう、それが清潔っていうことなのよ。

いやはや・・・なんてこった！

このところ、公私ともにいろいろなことがありまくりで・・・・

もう今夜も10時半になってしまいました。（涙）

おかげ様で母の背中の痛みはだいぶ良くなりましたが

まるでツバメのように口をあけて、食べ物を待っている母であります。

ちょうどお話できる1歳児のよう。

時々面白い話をしてくれますよ。

「夕べはボタモチ（おはぎ）を作ったけど　どこに置いた？」とか

「お腹がすいたから　Ａさん（父の名前）を呼んだけど

　何処へ行ったか、来てくれない。」とか

「ネコの毛がいっぱいついて、とれない！」とか

「夜の7時って、いつの7時か？」とか

バーチャルの世界はそのままリアルな世界につながっていまーす。

なかなかこんなバーチャル　ストーリーは聞けないので

時間をみつけて　記録しておきたいのですけれどね。

4月になったら、ものすごく慌ただしい日々でありました。

母は思ったより状態は悪くならず、胸をなでおろしているところで

ありますが・・・・

満開の桜があまりに美しいので、「ごめんなさい。」とつぶやきつつ、

母に見せてあげようと一枝　手折ってきました。

と！　母は　「これはなんだ？」　ＯＨ！！

しかも　食べモノと思ったのか、ムンズとつかみ、口に入れる！？

そ・そんな・・・「サクラの花だよお。サ・ク・ラ！」

「ああ、これがサクラかあ・・・。」　

・・・・って、たぶん９６回見てきたはずだけど。

しばらくたって、サクラを見ながら「これはイタチか？」

ウウウウッ・・・　たしかにサクラもイタチも三文字だけど。（苦笑）

さらにさらに　夕食前、「あ、今近所の子が通っていった。」

「え？　どこ？」　「ほらそこそこ。」とベッドの横を指差します。

き・きたか・・・。

父が亡くなる1年前くらいからか、良く「ほら　そこにちいちゃい

ネズミ（ある時はネコ、ある時はタヌキ）がいる。」と

言ってたけど・・・。幻視だよお！！

はい、そんな時は「へえ、ネズミがいるんだあ。」と答えていたけど

きょうは　さすがに　「子どもは通らないよ。」なんて言ってしまったわ。

・・これから　ますますいろんなものを見るんだろうな。

まあ、一緒になにが出てくるのか楽しみましょ。（笑）

きょうは珍しく静かだった母。

夕方パチリと目を覚まし、突然「今、お寺に行ってきた。」

へ「え？　何しに？」　母「死ぬ順番が来たんだってさ。」

へ「へえ、そうなんだ。どんな人に言われたの？」

母「男の人だったなあ。」へ「ふうん、でも戻って来られたんだね。」

母「うん、まだ生きたいような気がする。」

はい、大丈夫！　

その後　しっかり手でつかみながら、すごいスピードで食べていた！

　きょう、ふと目に入った言葉。

　　”　あなたがすることは　ほとんどが無駄であるが、

　　　それでもしなくてはならない。

　　　そうしたことをするのは、世界を変えることではない。

　　　世界によって、自分が変えられないようにするためである。”

　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ガンジー）

無駄であってもしなくてはならない、というところが胸を打つ。

決して無駄じゃないと思うより

たとえ無駄であったとしても　自分を保てる方を私は望む。