笑門来福

失敗も困難も笑いとばしたい!

暑かった?!


帰宅したら 母は真っ赤な顔をして
ズリズリとベッドの頭の方に移動していた。
「どうしたの?」とあわてて聞くと
「ヘヘヘ、別に。」
枕はあっちの方に飛び、水差しは横たわり
「別に」という感じではないのだが・・。
と、ヘロリンさんは気がついた。
きょうは、いつもより気温が高かった。
しかし母は冬の厚手の下着を着ているのだった。
「暑い?」 「暑い。」
なるほど納得。だから顔が赤かったのね。
早速 下着一枚脱がせ、下も薄手のものにしたが
まだ暑いと言いながら、思い切りお腹を出す母である。
冷えピタも貼った。今夜はグッスリ眠れるに違いない。

3月最後の日曜日


きょうは、たまっていた買い物に行ったので
午前中、母は留守番をしていました。
しかし やはり出かける直前に 
「きょうは体が苦しいから死ぬと思う。」
オーーーーイ!!
「ちゃんと話せてるから大丈夫、大丈夫!」と
ふりきって 外出。
ハイ、大丈夫でした。午後はベッドの上でグルグル回り
(なんで 回るんでしょ?運動不足?)
時々 ベッドの柵に足をはさみ、抜けなくなって
またヘロリン攻撃でありましたが・・・。


夜は「手が動きにくいから 眠れない。」 って何?


そんな日曜日。家の裏の桜並木が一分咲きになりました。
来週は母を車椅子に乗せて、散歩をしましょう。
車椅子に乗せられるかが心配ですが。

重い


午前中は買い物に出ていたので、 たぶん静かに寝ていたと思うのだが
やはり 午後からキラキラの母であった。

このところ お腹がすいて仕方ないと言っている。
「サッパリしたものが食べたい。」
「何かうまいものが食べたい。」と連呼。
ミカンをやると2個ペロリ。
まだお腹がすいているというので 焼き芋を渡すとまたまたペロリ。
動いていないのに こんなに食べて大丈夫なのだろうか。


ちなみに 母が田舎にいる時、崖からころげ落ちたことがある。
自力では上がれなかったので救急車を呼んだが重すぎて無理で
なんと、レスキュー隊による救助によって助けられたという
逸話がある。


救急車で運ばれる時も4人がかりなのだ。


だから起こしたり、移動させたりするのは ギックリ腰になりそう。
食べることだけが楽しみなので、きっとまだまだ
重量感が増すのね。




相変わらず


帰宅したら 母は案外落ち着いていたのだが
すでにパジャマに着替えていた。
「誰に着替えさせてもらったの?」
「はて 誰だったか?」
「あれ? きょう着ていた服は?」
「知らない。」
「え?」
「もうみんな忘れちゃうからダメだ、ダメだ。」
・・・・(ウーン、追求されるのが嫌だったのかな?)



しかし その後も何かしらあって
「鼻血が出た~!」
「ウンチが出た~!」
「眠れな~い!」

と相変わらず。


でも 明日は休みなので、気持ち的に楽である。

孤独なウサギ?


きょうは 山のような雑務をこなそうと 休日にしました。 がっ!!


いやはや 母の「へろりん攻撃」ははてしなく
洗濯物を干そうとしても、食事のしたくをしていても
食事中も お風呂に入っていても
「へろりん へろりん へろりん へろり・・・」
さすがに 入浴中まで 呼びまくられて
へろりんさんのこめかみは プチッと音がするほどでした。
今も 頭の中を母の声がガンガンと響いている感じです。


母は孤独なウサギなんでしょうか?
誰かそばにいないとダメなんでしょうか?


高齢になればなるほど それまでの生き方が顕著になる気がします。
自分のことは自分でするであるとか  自分の足で歩くとか
できることは自分でするとか
人に依存しない生き方を貫いている人の多くは
たとえ年齢が重ねられても 「自立」しているのだと思うのです。

老いれば老いるほど その人そのものが現れてくる・・・・


母の生き方を見ながら、一層自分を律した生き方をしたいと思う
へろりんです。