笑門来福

失敗も困難も笑いとばしたい!

寝る・眠る


昨日、きょうと母はあまりに静かである。 おかしい。
いつも大騒ぎで呼びまくるのであるが  きょうは森閑としている。
朝も着替えの後は5回くらいしか呼ばず、
19時に帰宅したら、すでにグーグー寝ていた。
もっとも 昼はしっかり食べていたようだし、
朝の着替えの時は、「もう そろそろお迎えが来る。」などと
元気に言っていたから、大丈夫だろうが・・・。


87歳で5年前に亡くなった父は、晩年良く寝ていた。
昼間もほとんど寝ていたっけ。
起きていてもお地蔵さんのように、動かずにずっと座っていた。
思えば 本当に静かで寡黙な人であったが、
最後まで 自分のことは自分でしたいという気持ちを持っていた。
夜間トイレの場所がわからなくても起き出して行こうとしていた2年間。
それから半年寝こんで最後の夏を迎えたのだった。
父よ。この世で十分眠れただろうか。 眠りの中で安らいでいただろうか。


珍しく静かな夜なので、ふっと父のベッドの横に寝ていた長い夜々を
思い出してしまった。

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