笑門来福

失敗も困難も笑いとばしたい!

昔語り


今朝のこと
「夕べ ハツ子さんに会った。」と 母が言う。
「ハツ子さんて誰?」
「ほら、隣村に嫁に行ったハツ子さん。」(へろりんは知らない。)
「へえ、何か話した?」
「うん、ハツ子さんは赤ん坊を抱いてた。」
「そうなんだ。どんな人だっけ?ハツ子さんて。」
「小さいけど美人でさあ、嫁に行って子が生まれたけど
 川にはまって死んだんだ。」 (背筋 ゾクゾク)
「え? 川にはまって?」
「うん、嫁に行った先はナントカ荘っていう旅館だったけど
 折り合いが悪くて川に入ったんだ。赤子を抱いて。」
「えええ? そんなことが・・。」(ヒェーッ・・・)
「ハツ子さんとは仲が良かったから かわいそうだった。」


まるで昨日のことのように話す母。
そうか、今と昔の区別がつかなくなっているんだね。
母の記憶をこうして聞いておかないと 
母の思い出は いつかなくなってしまうんだね。
ハツ子さんという人がいたことを始めて知った。

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