笑門来福

失敗も困難も笑いとばしたい!

石の目!?


・・・最近の母は実は自分でスイスイと寝返りがうてない。

だから 今は自動で体位交換ができるエアベッドなのであーる。

2時間に1回シーソー状態になる。

表面は湿気がとれるようにエアが常に流れているらしい。

時々その音がシューシューとするので 母は

「ベッドの下に何かいる。たぶんモモンガだっ!」

(なぜに モモンガ?)


しかし 排尿・排便のときは さすがにへろりんさんが母の体を動かすのである。

それが・・・・・お・も・い・・・・・。

身長140㎝くらいなのに 横の方が大きいので・・・お・も・い・・・。

「ウーーーーッ」とうなっても・・・持ち上がらない。ヒィ~~~

思わず「お・重い・・・。」と口走ると 母曰く

「石の目だ。」「石の目エ?」


おーっ!石の目って、石の目方くらい重いってことね。

なんとピッタリの言葉を知っているんだ! すごし、母!

ひ孫の子守唄


6月ではありませんかっ!! なんということでしょう! フーッ!!

相変わらずの慌ただしさです・・・・。


先週、久しぶりにパンマンちゃん(母のひ孫。アンパンマン好き)がやってきました。

パンマンちゃんは1歳半。

前回来たのは4月でしたが、母を見ると恐がってギャン泣きをしていました。

がっっっ!!

今回 母とパンマンちゃんとは逆転現象が!

母はずっと「へろりん、へろりん」と呼んでいます。

いつものことなので、「ちょっと待っててねえ。」とそのままにしておくと

前回ギャン泣きだったパンマンちゃんが

母の元へ駆けつけるではありませんかっ!

そして 母をなだめるように

アンパンマンのお人形やら電車のおもちゃやらを渡しています。

そして母のベッドのそばで遊び始めるのです。

母が「へろりーーん。」と呼ぶたびに、正義の味方のパンマンちゃんは

スックと立ちあがり、母とそっと握手するのでした。OH!!

母はひ孫に子守唄を歌ってもらっているように まどろむのです。


その後の暑さで母はずいぶん元気がなくなったのですが、

へろりんは あの日のパンマンちゃんの健気な子守唄を思い出し

母にも自分にも「ファイトッ!」と念じるのでありました。

ネコちゃんが来た!


5月8日。母の元へプレゼントの箱が届きました。

ジャジャーン

箱を開けると、トラネコちゃんではないですかっ!

(鳴くぬいぐるみです。手触りといい、鳴き声といい まさにネコちゃんですっ!)


それから1週間、母の手元にはいつもネコちゃんがいます。

名前は赤っぽいので「アカちゃん」だそうです。


不思議なことに「アカちゃん」は母にとって、完全に生きているネコちゃん。

2日ほど 夜中に「へろりーーーーん!」と大声で呼ぶので

急いで駆けつけると

「アカちゃんがベッドから落ちたあ。死んでしまうよお。」


朝になると「水をやらなけりゃ。」と吸い飲みを近づける始末。

ぬ・濡れる・・・・。

「アカちゃんは 食べないしシッコもしないし、いいんかい?」と不思議そう。


へろりんが食事の時、アカちゃんを横に置くと

「寒くてかわいそう。何かかけてやらなけりゃ。」


なるほど!自分より弱い存在に 母は力をもらっているようです!

(昔 我が家にはネコちゃんが何匹もいました。)

脳内自動翻訳機


連休の最終日ですねえ。

晴れて夏めいた日なので 早起きをしてたくさん洗濯をしました。

家事の中でも洗濯は好きな方です。ニッコリ


ところで 母は最近ますます耳が遠くなったのか

脳内の自動翻訳マシーンが冴えているのか

話がどこに行くのか 楽しみになる程です。


きょうの会話。

① へ「ゴミを出しに外に行ってくるからね。」

  母「あ? 蘭を持ってくる?」

  へ「蘭!?」(どこで蘭になった?)

② へ「お菓子食べる?」

  母「何? シャケ?」(お菓子→シャケ??)

③ 母「背中が寒いから 醤油をかけてくれ。」

  へ「えーーーっ!? しょ・ショーユ・・・。」

  母「へへ・・(笑)」


 きわめつけ

④ へ「看護師の鈴木さん、来た?」

  母「何?鈴木さんが死んだ?」

  (キャア・・・鈴木さんを死なせないでぇ!)


かくて母の脳内自動翻訳機はこれからますますフル活動するのでありましょう!

世界はうつくしいと


へろりんさんの連休は相変わらずの黄金の香りに包まれつつ

不思議な会話の中で過ぎていっております。

母は 入れ歯ではありますが、

下の左側にたった1本, 自分の歯が残っているのですよ。

歯医者さんに言わせれば、ひっかけるのに とても貴重な歯で

「大事にしてくださいね。」とのことです。

昨夜 母は上入れ歯、下入れ歯をとった後、

自分の歯をとろうと苦戦。「抜けない、抜けない。」と訴えます。

「それを抜くのは大変よ!抜いちゃいけない歯なんだって。」

と伝えるのですが 「あ?? 聞こえない??」と言いながら

さらに 奮闘。  お母上、やめてくだされ~!


こんな日々には うつくしいものに触れたくなりますですよ。

ふとみつけた詩のフレーズ。(長田弘「世界はうつくしいと」)


うつくしいものをうつくしいと言おう。

風の匂いはうつくしいと。渓谷の

石を伝わっていく流れはうつくしいと。

午後の草に落ちている雲の影はうつくしいと。

遠くの低い山並みの静けさはうつくしいと。

きらめく川辺の光はうつくしいと。


まだまだうつくしいものが続き、なんだか涙がこぼれそうに

なってくるのでした。世界はこんなにもうつくしいのですね。